第10話



大切な宝物である我が子達の幸せを、私は何よりも願ってる。




「莉茉と、貴方達は、違うの。」



愛の種類が違う。




だから、不安にならないで?




「「??」」



「愛してるわ。」




不思議そうに首を傾げる、まだなにも知らない、貴方達を。



私なりに、愛してる。




「私の、大切な我が子。」



絶対に、貴方達は幸せになって?




辛い出来事も、悩み、苦しむ日も来るでしょう。




涙する日も。




「絶対に、守るから。」



誓うわ。



……まぁ、でも。



『『僕達の、唯一無二。』』



彼等がいるし。




ーーーーきっと、私がいなくても、大丈夫、よね?




「ふふ、期待してるわ。」




ねぇ、大切な我が子の、未来の王子様達?






茉莉side end

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