夏の詩
文学少女
からっぽの夏
からっぽのぼくの体を
鋭く響く蝉の鳴き声が満たす
からっぽのぼくの体を
青く鮮やかに燃えている夏空が満たす
からっぽのぼくの体を
藍色の夜空できらめいている夏の大三角形が満たす
からっぽのぼくの体を
扇風機のささやかな音が満たす
からっぽのぼくの体を
狂おしいほどのさみしさが満たす
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