第2話 孤独

 いつからか、夢を見るたびに自分の人生が巻き戻されていくような感覚がした。俺は今、47歳だ。そうして今夜も夢を見た。明くる日、46歳の俺が目を覚ます。そうして1歳ずつ若返っていくような感覚がありつつも、周囲はなんら変わらない。1歳に戻った俺は、ようやく気がついた。

 

 見ていた夢が現実で、現実だと思っていた方が夢であることに。


 夢の中で0歳になったは、明くる日の現実で、「御臨終です」と言う声を遠くに聞いた。

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