第19話

どうも、毎度お馴染み少年Aこと山本恵です。


あまりの眠たさに日向ぼっこしながら眠れるところをふらふら探していたらたどり着いた穴場スポット的な場所。


来るまでの道は狭いのに、そこを抜けると結構開けた空間があって、ど真ん中に少し大きめの木があってなんかこう、いい感じの場所。


太陽が眩しくないように顔にタオルをかけて(っていってもあまりの薄さに目を開けると周りが見えるんだけど)眠りについた。


そんな俺が眠りから目を覚ましたのは



「にゃーっ」



という猫の鳴き声……を真似している男の人の声だった。


声の持ち主が誰かは分からないけど、とりあえずこれ今起きちゃいけないやつだ! と咄嗟に判断をくだした俺はそのまま寝たふりをすることにした。


けどやっぱり声の持ち主は気になるわけで。


目を開けるとタオル越しに会計の藤堂馨先輩が見えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る