和解を越えて…?
第2話
――本当に大好きだった…
昨日の智樹の切なそうな顔が目に浮かぶ。
あの日。
謝るあたしの頭を、智樹は優しく撫でてくれて…
智樹に電話がかかってきたのを切欠に、別れた。
今になってやっと、あたしが聞いてよかったのか、不安になる。
智樹はあたしに話してくれたけど、話している智樹の表情はとても辛そうで…
だけど「もういいよ」その一言がいえなかった自分を心底憎いと思う。
別にあんな切なそうな顔を見たいがために聞いたんじゃない。
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