第20話

「なんで、いるの……?」


「んー?ま、ちょっと夜這いに」



甘ったるい笑顔を貼り付けて、冗談を抜かす。


ぎし、とベッドに膝を乗せた彼は上目遣いにあたし除き込んだ。


そのままぺろりとあたしの頬を舐める。



…連絡もらえるだけで、良かったんだよ。



「あーあ。可愛い顔がぐちゃぐちゃ」


「……るっさい…」


「泣き顔もソそんだけど、」


「……っ、」


「マジかわいー」



反対の頬も舐めた後、ちゅっと目尻に小さくキスを落とす。

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