第24話



黙っているなんて、とても狡いわ。





「私だけが、除け者ですか?」




唇を尖らせる。





ご自分だけ、こんな良い知らせをご存知なんて。





「美夜、許せ。」





頼さんに腰を引き寄せられるように抱かれ、額に口付けられる。




それだけで染まる頬。





「っっ、頼、さん、」



「ん?」



甘く頼さんが微笑んだ。

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