第22話
溜め息を吐き出す。
「……まぁ、良いわ。どうせ、私に言わないように頼さんから口止めされていたんだろうから。」
頭の命令は絶対。
上下関係が大切なこの世界だからこそ、守らなければいけない事。
例え、姐さんと呼ばれる私にも、頼さんからの命令なら、戸田は言えないだろう。
「私が知れば、直ぐにでも”その子“に会いに行くだろうから、先に手を打ったんでしょう?」
だって、あの暁の唯一無二になるかも知れない女の子なんだもの。
会いに行きたくなるわよね?
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