第25話 四天王アディシェス

トラックは、美コンテストではなく、怪しい歓楽街・風俗街で止まった。

「やっぱりあやしいコンテストだと思ってたわよ!!」

加奈子が叫んだ。

「任せて!!」

史郎が黒魔法の炎を出し、騒ぎで引き付け、スラムの少女や少年を逃がしていく。


「おっと、逃げられてはたまりませんね」


なんと、あやしい男が魔術を唱え、残された少年や少女が気絶してしまった。

アンも気絶してしまう。


「何者!!」


「私はザルガバース軍団・四天王アディシェスと申します」

怪しい男が笑いながら名乗った。


加奈子が剣術を使い、アディシェスに攻撃を仕掛けた。


紫電一閃の閃光がアディシェスを打つ。


「さすがに、英雄アンナの融合者……」


そこに、智紀達が駆け付けた。


「ほっほっほ。正義のヒーローたちが駆け付けた訳ですか。ならばここまで…。帝国ケブラーでまた会いましょう」


「待て、アディシェス!!」

アディシェスは姿をくらました。


「智紀君!!」

「大丈夫か、光、皆!!」


「まさか、帝国ケブラーが関わっていたなんて」

「でも、おかしいわ。敵であるザルガバース軍団の四天王がなぜ、帝国ケブラーの軍資金の裏金を回していたのかしら……」光が不思議そうに言った。


「私が浅はかだった」

目覚めたアンは悔しそうに泣いていた。

アンたちは同じく騙されたスラムの人が運転するトラックに乗り、スラムに帰って行った。


「帝国ケブラーに行こう」

智紀達は決意を新たにした。

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