答え

第107話

あれから1か月が経った。

色々グルグル考えてはみたけれど

肝心なことは何も分からない。


一番しんどいのは、リョウジのこと。

時間が経てば経つほど思い出す。

頭からも心からも一向に消えてくれない。


先週、小説の連載が終わった。

ちょっとズレた観点だからこそ

ポップな感じで毎回幸せになれると

僅かな読者にウケていたのに、

最後は悲恋に突き進んでいってしまったために

連載が打ち切りになってしまったのだ。


正直、ちょうど良いと思った。


もともと小説に思い入れもなかったし

あれは最早私の日記だった。

日記化した小説なんて、小説とは呼べないし

なんの面白みもない。


読み返したら、自分でも恥ずかしいぐらい

素直な気持ちを書いていた。

正直、あんなものを連載していたなんて

黒歴史の何物でもない。


"恋は盲目"の典型例だ。

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