第12話

そこから一度同じ敷地内にある合宿所に荷物を置きに行って、30分後には早速学科の授業が始まるとの事。


説明会の後、逃げるように桐生くんと橘くんから離れた。



さすがにわざわざわたしを追いかけるなんてことは無く……ホッとした。


これ以上関わるのは良くない気がするから。








「ねぇねぇ、暁って呼んでもいーい?」


「んあ?別にいーよー」


「ホント!?やった!橘くんは?依織って呼んでもいい?」


「……」


「ねぇ、橘くん!」


「……」


「いーおーりっ」


「勝手に呼んでんなよブス」


「えー、ひどぉい」


「話しかんな。うぜぇ」


「きゃああ!橘くんの塩対応最高!死ねる!」


「…………マジで消えろ」

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