第2話

新しい街へやって来て8ヶ月。



転入した高校は超が付くほどの不良校で、わたしの存在は浮きに浮きまくっている。


と、いうよりはほぼ透明人間のようだ。



虐められている訳じゃない。


だけど、高校3年生になって転入してきたわたしは上手く学校に馴染めずにいた。



極度の人見知り。


人と目を合わすのが苦手で、所謂"陽キャ"と呼ばれる人達が特に怖い。




わたしの通う西高はそんな人の集まりで。




「ぎゃははははっ」


「やっばいー!オイ見ろよこれ!」


「きゃは!マジウケる!何してんの?」


「わ、最悪〜。カラコンズレたぁ」




休み時間になるとそれはそれは騒がしくなる。

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