第10話
雨宮さんが海外に行って、貴方に依存することがなくなるかなと
思っていたけれど、相も変わらず電話をする。
そして今日は休暇を取って雨宮さんのいる場所へ来た。
雨宮さんとデート。と浮かれるも
片付けの下手な雨宮さんに家具探しに付き合う。
助手席は俺の定位置。って自慢したい。
昼ごはんに入ったお店手、俺は雨宮さんの顔を真剣に見つめた。
「雨宮さん!」
「なんだよ、改まって笑」
「俺、雨宮さんが大好きです!」
「ありがとう。」
「あれ?茶化さないんですね笑」
「ちゃーんと見極めてんだよ。笑
普段は秘書らしく「私」なのに今日は「俺」だからな」
俺の「好き」と雨宮さんの「好き」は、全然違う。
そのことに目の奥がツンとしたけれど、我慢して目を見て微笑んだ。
“雨宮 辰哉”
社長期、海外期。私の知るだけでも2章。
その前も含めれば既に6章くらいに分けられた映画。
雨宮辰哉主演の映画はこれからもずっとずっと続いていく予定です。
その中で、俺は一瞬しか映らないエキストラかもしれない。
俺たちの物語がこの瞬間しか交わってなかったとしても
たとえ全カットされても、名もなき社員のままでも。
急にこの映画が打ち切りになっても。
俺は好きです。
ずっと、ずっと、大好きです。
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