急転・激震ー叶sideー

第54話





「………っ、ぐっ…。」


「………………げほっ、もう、勘弁してくれ…。」




鈍い打撃音。







そして、香る血の匂い。







龍神の倉庫内は、メンバーの殺気に満ちていた。



「………。」




床に這いつくばる男達を、俺は離れた場所から、壁に寄りかかり、冷ややかに見つめる。










その顔は腫れ。





先程までの、チャラい男達の見る影もない。

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