急転・惨状ー大雅sideー

第17話



「………………っっ、すみません、水瀬茉莉の行方を見失いましたっ…。」


「………あ?」




なん、だと?






莉茉ちゃんの妹に、密かに付けていた監視からの報告に、俺の眉間に皺が寄る。




「………………、詳しい詳細を。」



「はい、どうやら、ショッピングしていた店の裏口から抜け出したようです。」



「………チッ。」




思わず、俺の口から舌打ちが零れ落ちた。

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