第23話

そういう京介くんの手首には、


私の押し付けたタバコの跡がある。


他にも、切り傷、青くなった皮膚。


「…なによ、そんなの…。」


私は胸ぐらを掴んでいた手を離すと、


京介くんに思い切り平手打ちをした。


パァンッ!!


と乾いた音が、またマンションに響いた。

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