第15話
タクシーの中に会話は無い。
私はすごくイライラしているし、
なんなら空気がピリピリしているのが分かる。
その空気は私が出している物だ。
タクシーの運転手にはなにも関係ない。
だけど、それでもイライラしている
この気持ちは止まらない。
「…○○マンションにつきました。」
爪を噛んでいる間に着いたらしい。
私は5000円を出すと、
「おつりはいらないから。」
そういって、タクシーを飛び出した。
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