第11話

「違うよ。沙希の心配してることはなんにもしてないよ。


本当に片付けをしてたんだ。


それに、俺の携帯のアドレスには


沙希と祐二、二人以外のアドレスなんて入ってないって


知ってるよね?


なんにもやましいことなんてしてないよ。」


京介くんは、そう言った。


でも、私には納得出来ない。


「メッセージだって1時間以上前に送ったのに、


それの返事も無かったのに、そんなこと言えるの?」


私はまだイライラしている。


タバコは煙と灰になって消えていく。

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