第60話

――――…有紀くんが居なくなって、もう1年立ちます。


その間、色々なことがありすぎて。


説明するのさえ大変で。


私は毎日必死でした。


どれだけ待っても、有紀くんからの


連絡はありませんでした。


最後に会ったのは、有紀くんが


棺桶の中にいた、時でした。


有紀くんは笑っていました。


そして私に一つ、大切な物をくれました。

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