第57話
それ以上は聞きたくなかった。
"…俺、死ぬんや。"
といった
その台詞がずっと頭の中をリピートする。
「嘘だ。」
「嘘やない。」
「嘘だよ!だって今までだって…」
「俺やって信じたくない。」
「…、だってっ…」
流れ出る涙は止まることを知らない。
嘘だよ、嘘。
有紀くん、嘘だって言ってよ。
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