第50話
あれから、有紀くんとはほぼ毎日電話をしていた。
バイトが休みの日には、初めて会った
あの喫煙所に向かって足を進めた。
有紀くんは前言ったとおり、大体そこにいた。
「お!はる!」
"はるちゃん"
ちゃん付けだった私の名前は、
いつの間にか、はるって呼び方に変わった。
でも私は未だに
"有紀くん"
って呼んでいる。
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