第42話

「…寝るとこだった?」


有紀くんがそう聞いてくる。


「タバコ吸ってるからまだ寝ないよ。」


私はそう返す。


「てか、いきなり電話びっくりした。


既読も着くの早かったし。」


ちょっと不機嫌そうな言い方をしてしまった。


別に不機嫌じゃ無いのに。


だけど、びっくりしたのは本当だ。


「あはは。」


電話越しで有紀くんが笑う。

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