第39話
結局ほとんど寝れずに朝が来た。
外から眩しいくらいの朝日が顔をだす。
明けない夜はないって、どこかで聞いた。
でも僕は、
明けない夜が欲しい。
夜が明けなければ、
僕は明日を迎えなくてすむから。
明日なんて見えなくて
退院したら、また父からの暴力と
イジメが待っていると思うと、
僕は退院なんかしたくなかった。
だから朝なんか来なければいい。
でもそんな願いは叶わないんだ。
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