第10話兄について 2

幼少期にあれだけ懐いていた兄とは今はもう疎遠だ


兄家族ともほぼ交流は無い。余計な事をするなと言われているからだ。余計な事とは?


私が障害を抱えている事を一切言うなという事だ。


そして兄自身、働き始めて早々に仕事をイジメで辞めた私は根性無しなのだという。


「恥晒し」に「根性無し」…わが家族男性陣の私に対する印象の酷いことと言ったらない。


そして幼少期それほど仲の良くなかったはずの姉と兄はいまよく連絡を取り合う仲なんだとか。


私は兄の連絡先すら知らない。どこで何をしているのかも知らない。知らなくていいと言われている。


私自身別に兄に障害について何か話そうとは思わない。知ってもらうとすら思わない。


どうせ兄も興味も何もないだろうし何かしてもらいたい訳ではないから…。


よく私以外の家族が兄家族ビデオ通話をしている所に出くわす。私はそこを避けて自分の部屋に行く。


何年兄と話していないだろうか…。

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