第26話

迎えなんて来なくても屋上にくらい1人で行けるのに。


そう思いながら歩稀と並んで歩く。


途中、購買でパンを買い、自販機で飲み物を買った。



「はーい。僕らの溜まり場、屋上にようこそー」



歩稀が屋上のドアを開ける。


屋上には既に颯はもちろん、悠と魁もいた。



「おっせぇぞ。まじ腹減ったー」


「先に食べてても良かったのに」


「俺だって好きで待ってたわけじゃねぇっつの。そこのお前の兄が待てっつーから」



兄…?


そう言われ颯を見る。

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