第20話

凰西高校は絶対王政で、トップである颯のすることに口を出すのは許されない。


それは男子だけじゃなく女子も同じ。


だから、颯がいつどこで誰と何をしようと誰も何も言わない。


それは王様が決めることだから。


そんな制度があるせいか、そもそもここの女子生徒は颯たちを恋愛対象として見ていない。


せいぜい目の保養みたいな感じだ。



「俺は屋上行くけど、琴乃はどうする?」


「私は教室。昼休みにそっちに行くよ」


「分かった。じゃあ後でな」



颯と別れて教室に入り、自分の席につく。


すると案の定、何人かの男子が駆け寄ってきた。

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