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此木晶(しょう)
一
石を置く。平らな石だ。さして厚みもないどこにでもある石だ。
これが最初の1つになる。
これから次々に重ねていく。積んでいく。
平らなものばかりではないだろう。歪同士を組み合わせ、高く高く積み上げよう。
遠くなるような先かもしれない。崩れやり直すかもしれない。
然れど高く聳える姿を幻視する。
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