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此木晶(しょう)

 石を置く。平らな石だ。さして厚みもないどこにでもある石だ。

 これが最初の1つになる。

 これから次々に重ねていく。積んでいく。

 平らなものばかりではないだろう。歪同士を組み合わせ、高く高く積み上げよう。

 遠くなるような先かもしれない。崩れやり直すかもしれない。

 然れど高く聳える姿を幻視する。

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