恋って

そんなに良いかな

恋っていったい何が良いんだ？

いや、言いすぎた。どちらかというと、何がそんなに良いんだって思う。楽しい瞬間だってあるのかもしらないけど、消費するものに見合わないと思うんだよ、どうやったって。

何より疲れる。報われなくても努力するんだろ、それでいて思うようにいかなかったらどうしようもない悲しみに飲み込まれるんだろ。いちいち全部を気にして全部が気になって体力がどんどんなくなっていくだろ。

そんな自分が嫌になるんだろ、自分嫌だなーって思うことにもどんどんストレス溜まって体力削られてってさ、キラキラしてるようになんて思えないなって感じちゃうだろ。

恋人ができたらできたでさ、相手を優先させて自分を擦り減らすようなタイミングが増えていくんじゃないのか？相手に満たされる瞬間がそれを上回るのか？わからないけど、本当にそうなのかなって気持ちは消えないよな。

想い人とか恋人ができたことによって増える感情がプラマイマイだと感じてしまうのって、変じゃないと思うんだ。それでしか、恋愛ごとでした満たされないことなんてあるのか？

趣味で人生充実してるから、とかじゃないんだと思うんだ。恋愛ごとで充実される部分がないんだよ。言うなれば趣味だって人によって刺さる刺さらないがあるのに、なんで恋愛をすることはみんなの人生を豊かにすると思うんだ？

恋愛に振り回されている自分を自慢するように語るのも、それを羨ましがるのもわからないんだよな。恋をするってそんなに偉いのか？

好きがないわけじゃないんだ、もちろん。恋愛はないけど。多分。そうじゃなければ、実は自分は思ってるより何にもわかってないのかもしれない。

でもひとまず今は恋愛はいらないし、そうであることをわかってくれてると思ってた、あいつも。

あいつ、ああいうこと言うやつなんだな。知らなかったよなあ、あーあ。

恋愛で充実する人もいるってわかってる、文句を言いたいわけでもないんだけど、

ん、ごめん、

自分が思ってるよりもずっと、寂しくなっているのかもな。