第6話

「ただいま〜!!学校って、凄く楽しいわね!!」


自分と同じ顔をした女が学校から帰宅した。


「お帰り…なさい…」


その女とは反対に、私の心は沈んでいる…。


「ねぇ…一日だけって言ったけど、外の世界が楽しいから…ずっと、このままじゃ駄目かしら…?」



「えっ…?」



恐怖で血の気が引いていく気がした…。



私の身体が小刻みに震えて…



「…周りに合わせるのが辛かったんでしょう…?」



「…なら良いじゃない…この身体を貰っても…ね…!!」



突如、女は目をカッと開き、私の目の前に顔を近付けて…



「ひッ…!!」


「いやぁぁぁぁぁーーー!!!!」



その鏡は、女の手によって割られ、私を恐怖と地獄の底へと突き落とした…。

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