33.前世と今世
ニーア視点です。
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私の名前はニーアっていうの。
私は、10年前にこの世界に転生してきました。前世は日本というところで料理人として過ごしていたいたけど、事故にあって気づいたらこの世界に来ていたの。
この世界は前世と似ているとこもあるが違うこともたくさんあって最初はなれなかったけど新しいお父さんとお母さんのおかげで、普通の人と比べるととてもいい生活をしていました。
私の両親は、ビーツハート商会という商会を経営しているらしい。私は料理人だったから経済とか、商売についてはあまり詳しくない。だけど国王様によくあっている、いわゆる国王様御用達の商会というのはめちゃくちゃすごいのではないだろうか。
さて話は変わるが、今私はこの国の王女様と一緒に唐揚げを作る準備をしている。なぜこんなことになったのか、それを説明するには5年ほど前に遡らなければいけない。
5年前のあの日、私は執事のアイゼンと一緒に出かけていたの。その帰り道で、複数隊のオークに襲われました。その時の私の気持ちは絶望でした。馬車の外で、私を守るためについてきた護衛の騎士が次々に倒れていきます。どれだけ考えても、逃げられる想像がつかず『もっと生きたかった』なんて呟いてしまうくらい、追い詰められていた私を救ってくれたのは、私と同じくらいの身長の男の子でした。
男の子の名前は、カナタ・フォン・ハーランド様、なんと辺境伯家の次男とのことでした。
彼は、護衛騎士が手も足も出なかったオークを1人で、ほぼ一撃で全て倒してしまいさらに、怪我をした騎士たちの手当てもしてくれました。
今思えば私はこの時にはすでにカナタくんに惚れてたのかもしれない
そのあとはハーランド家の方々の護衛もあって無事に王都までつくことが出来ました。馬車の中で、カナタくんに転生者ということがバレた時にはどうなるか分からなかったけど、カナタくんも転生者で、彼の持っているスキルについても教えてくれて、安心できた。
王都の者をくぐって、一旦カナタくんたちとはお別れ。私は、アイゼンと一緒に家に帰ってきました。
カナタくんと辺境伯様は国王様と会う予定があったらしい。
家では、この旅の中で起こったことや、カナタくんについてめちゃくちゃ興奮しながら話したことを覚えてる。
数時間経って、カナタくんと辺境伯様が家を訪ねてきた。お父さんと辺境伯様が話しているのを聞きながら私はカナタくんとずっと笑い合っていた。そしてお父さんが私を許嫁に的な話を進めていく。この話は私から提案したから驚きはなかったけど、なんとカナタくんはついさっき王女様と婚約したらしい。王女様って聞いて、最初はカナタくんすごいななんて感じてたけど、よく考えると、私が入る隙がないのでは、とそんなこと考えてしまったら悲しくて目がうるうるしてきたのもよく覚えてる。
でもお父さんの説得でなんとかお妾さんの地位を手に入れた。最初は正妻がいいなとも思っていたけど王女様もいい人だし何より、カナタくんは正妻とか妾とか関係なく接してくれたから最近はそんなこと考えることもなくなったけどね。
話は戻って、なぜ唐揚げを作る準備をしているかというと、今度お義父さんが納めている辺境伯領で貴族のパーティーがあるから、そのパーティーで出す料理の一つを唐揚げにしようと思っているからよ。
でも、この世界に唐揚げなんて料理はない、なんなら多分『揚げる』という調理方法もないのではないかと思う。
「あの、唐…揚、げ、というのは具体的にどうやって作るんですか?」
彼女は、りおちゃんと言って、カナタくんの正妻つまり、この国の王女様。
「まず唐揚げに必要なのは、鶏肉と油、醤油なんかの味付け系とあとは…あっ、薄力粉なんかも必要ね。」
「鶏肉なら何とかなるかもしれません!」
リオが急に大きい声出してきたからびっくりしたけど、鶏肉が手に入るのは助かるかもしれない。
「本当に!ありがたい。鶏肉が1番大事だからどうしようか迷ってたんだよね。」
「はい。伝手がありますから。役に立てそうでよかったです。」
「いやいや、リオならもっと色々出来るよ!よし、早速鶏肉を見に行こーう」
「おーーー」
リオと2人でカナタくんをびっくりさせるぞ!
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