31.依頼達成と帰宅

翌日

 俺たちは今、家族にお土産を買っている。

「これとかどうですか?」

 俺は、サンタナの名物である揚げ物を買って帰ることにした。リオとニーアもそれぞれの家族に買って帰るものを決めたようだ。

「お土産も買ったし、これでもうすることは終わったかしら?」

「私もオッケーです。」

「そうだな。あとは町長の家に行って依頼達成報告書をもらえば完璧だ。それが終わったらテレポートで、家に帰ろう。」


_____________

アルフハーツ冒険者ギルド前

 テレポートで、移動してきた。一度家に帰ってしまうと外に出たくなくなるというニーアの意見を聞いて、報酬を受け取ってから家に帰ることになった。

 

「ようこそ冒険者ギルドへって、カナタ君じゃないですか。いつ帰ってきたんです?」

「お久しぶりです、ラミィーさん。今さっき帰ってきたばっかりなんですよ。」

「予定よりも早かったですね。もしかして失敗とかですか?」

「まさか、ちゃんと完遂してきましたよ。これが依頼達成書です、確認お願いします。」

「ですよね〜。さすが今まで依頼達成率100%のパーティーの『暁』ですね。確認させてもらいます」

 そう、実は俺たち3人が受けた依頼は今のところ全て達成されている。

 ランクなどの関係もあってまだ、そこまで難しい依頼は受けれていないが、依頼の難易度が上がっても達成率100%をキープできたらなと思っている。


「確認しました。こちらが今回の報酬になります。大金貨3枚と金貨7枚です。」

 日本円に換算すると37万円になる。

こんなにあれば、1年は働かずに良い暮らしができる

「多くないですか?」

「はい、今回はサンタナの町長さんよりとても助かったと、報酬の増加を交渉されましたので、少し色をつけています。琥珀洞窟で取れる魔星石は、ここアルフハーツの街の重要な財源でもありますから。」

「そういうことなら、ありがたくいただきます。」

「またよろしくお願いしますね。」

「こちらこそお願いします」

 少し世間話をしてから、ギルドを後にした。


「やっと、帰れる」

 ニーアは背伸びをして、すっかりリラックスモードだ。

 やはり、慣れない場所に長期間滞在するのは疲れが溜まるな。


 ギルドから10分ちょっと歩くと屋敷が見えてきた。

「家に着いたら、お風呂に入りたいです。」

 リオは風呂に入りたそうだ。元日本人の俺からしても風呂なし生活はきついと思うため、俺もはやく風呂に入りたい。


「おかえりなさいませカナタ様、リオ様、ニーア様」

 家に着くとハルヒが出迎えてくれた。荷物をハルヒに預けて俺たちは風呂に直行した。


「おかえりなさい。聞きましたよ、今回も依頼を見事に達成したと。さすがは私たちの息子ね。私も鼻が高いわ」

「ありがとうございます、母さん。」

「疲れているでしょうから、今日はゆっくりしなさいね。」

「ありがとうございます。お土産を買ってきたのでどうぞ」

 買ってきたお土産を母さんに渡す。

「まぁ、サンタナ名物のクッキーですか。」

「はい。みんなで食べてくださいね。」

「ありがとう。あとお父さんがあなたを呼んでいたわ」

「わかりました。早速いってきます」

 おそらく、父さんは執務室にいると思うので向かうことにする



「カナタです。ただいま戻りました」

「入ってくれ」

 父さんの返事を聞いて部屋に入る。

「まずはお帰り。よく無事でかえっれ来てくれた。冒険者としても活動している俺からすれば、お前たちだけで任務に行かせるのは結構心配なんだがな。」

 最近の両親の話を聞くと、うちは父さんも母さんも心配性なんじゃないかと最近感じている。

「僕たちも日々成長してますからね。父さんが心配しているようなことには早々ならないと思いますよ。それで、僕を呼んだ理由は何なんですか?」

「実はだな、一年に一度行われる定例パーティーが今年ここアルフハーツ領で行われるんだがな。どんなもてなしをするか迷っているんだ。お前なら何かいい案を出してくれるんではと思ってな。カナタがいるからか分からないが、普段は参加されない国王陛下も参加されるとのことなんだ」

 つまり、今年アルフハーツで行われることになった定例パーティーに国王陛下まで参加することになったため、なにか特別なもてなしを考えてくれということらしい。

「ちなみにパーティーはいつなんですか?」

「今から一か月後の7月の7、8、9日の三日間だ」

 一か月後か、時間は十分あるな。ちょうどやってみたいこともあったしやってみるか。

「分かりました。準備についてはすべてお任せいただいて構いません。場所などついては、要相談ということでお願いします。」

「おぉ、頼もしいな。よろしく頼むよ。」

 俺の好き勝手にやってやるか。陛下たちをびっくりさせてやる。 リオとニーアにも手伝ってもらって最高のパーティーにしてやるぜ。

 この世界に転生してはや10年、もう我慢できない。おれは寿司が食いたい。きっとニーアも理解してくれることだろう。

 俺の欲望をかなえる時だ。



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