27.サンタナの町と琥珀洞窟

馬車に揺られること3時間、時刻は午後1時だ。サンタナの町に到着した。

思っていたよりも町の様子は悪くない。


「間に合ったようだな。」

俺が何で焦っているのか、それはギルドでラミィーさんに聞いたことが関わってくる。

ラミィーさんは、町での体調不良者が続出していると言っていた。

魔星石には魔石とは違う特徴がある。

魔星石は基本的に魔石よりも多く魔素を含んでいる。魔素っていうのは適量ならば、身体に影響を及ぼすことはないが、多量に取り込めばそれは体にとって毒となる。ラミィーさんの話では、洞窟内の魔素濃度がとんでもなく高くなっているようなのでもしかすると、空気に溶けきれなかった魔素が毒素を発しているのかも知れない。


魔素が溶けきれず溢れた状態が長く続けば、モンスターが発生しやすくなり下手をすればダンジョン化することもある。


今まで、大丈夫だったのに急にこんなことになったということは、何者かが関与している可能性が考えられる。5年前の同時スタンピードの時のようなことが起こらないとも限らない。


「まずは依頼主である、この町の町長のところに向かうぞ。」

「はーい」


「失礼します。今回依頼を受けさせていただいた冒険者なんですけど」

町長さんの家につきノックをして出て来てもらう。町長さんは俺たちを一目見て

「こんなガキが調査だと!冒険者ギルドは、この町のことを舐めているのか!」

「まぁ落ち着いてください。」

「落ち着いてなどいられるか!こっちは体調不良者も出ているし。もう何日も魔星石を採取できていないんだぞ。この町はもう終わりだ。」

はぁ、全然話聞いてくれそうにないじゃん。

「あの、私たちが調査してみて成果がなかった場合は、料金は要りません。もちろん失敗した際には違約金の支払いをしましょう。その代わり今から一週間で解決できたらその時はそれなりの報酬をもらいます。それでどうですか?あなた方は、私たちが失敗すれば多額の違約金をもらうことができ、私たちが成功しても町で抱えていた問題が解決されている。断る理由はないでしょう?」

 俺が困っているとリオが町長と賭けを初めてしまった。

正直、先に一欲しかったけどどの道一週間で解決するつもりだったから問題はないか。

「よしわかった。どの道これでダメだったらこの町は終わりだ。サポートはさせてもらおう。」


「よろしくお願いします。早速洞窟の様子を見に行きたいのですがいいですか?」

「あぁ、構わない。それと、宿はこの町一番の場所を用意した。ゆっくりしてくれ。」

「ありがとうございます」


______________

洞窟に着いた。洞窟の周辺に人がいないな。

まぁ、これから探索をする俺たちとしてはありがたい話だな。

俺とニーアはステータスの魔力値が結構高いため心配してないがリオはまだそこまで高くないため結構心配だ。


「洞窟内の視界はとても悪そうだな。まぁ見えなくはない、ニーアとリオは2人で一緒に手を繋いで探索してくれ。はぐれると困るからな。」

「確かにね。こんな状態じゃ魔力感知もまともに反応しないか。」

ニーアの言うことも一理ある。

魔力が飽和してさらに溢れているため一般人にとっての毒が発生しているのはほぼ確定だ。

 俺達もいつ体調を崩してしまうか分からない。

「安全第一で行くぞ!」


俺たちは洞窟の中に足を踏み入れる。

洞窟内は薄暗く、魔素が霧のようになっていることで、視界がとても悪い


奥に行くにつれてどんどん魔素が濃くなっている。

リオとニーアも今のところ体調は大丈夫そうだ。



「ゴブリンだ。この魔素のせいで発生したんだろうしかも暴走状態だ。他にもいるかもしれないから警戒を頼む。」

「了解したわ。」


「シャドーウェポン ソード」

闇の剣を作り出してゴブリンの頭目がけて投げ飛ばす。


よし、倒せた。

「他にいるか?」

「いや、いないと思うわ」

どうやらまだ魔物はそんなに多く発生してないらしい。不幸中の幸いだな。



「今日は一旦戻ろう。宿に戻ってから、作戦を立ててまた明日来よう。」

「わかった。でもその前に、町の教会に行きましょう。体調不良者がいるはずだから様子を見てみましょう。治せそうなら治してあげたいし」

「オッケー、じゃあ教会に寄ってから帰ろう。」










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