第4話愚の骨頂
タイトルからして嫌な予感がするが、グルメな作家、池波正太郎が小説に、「ビールの継ぎ足しは愚の骨頂」と書いていた。
それは、21歳の時に読んだのだが、意味が分からなかった。
飲み会では、先輩のグラスのビールが少ないとお酌したものだ。
しかし、理由を知ってからはビールの継ぎ足しはしなくなった。
グラスの中のビールがなくなってから瓶ビールを注ぐようにしている。
ビールは空気と触れると酸化する。
だから、ビールはグラスに注ぐとどんどん酸化していき、質が落ちる。瓶ビールの口は細い。
だから、瓶ビールが新鮮でもグラスの酸化したビールに更に美味しいビールを継ぎ足しすると、味が悪くなる。だから、ビールの継ぎ足しは愚の骨頂と言う意味なのだ。
そう言いながら、友達と飲んでいると、友達が、あっ!と言う。
僕はビールの継ぎ足しをしてしまった。
酔う前は、継ぎ足しは気をつけるが飲んで酔いが回ると気にしなくなり、ビールの継ぎ足しをしてしまう。
僕こそ愚の骨頂である。
でも、知識としては知って置きたい。
ビールの継ぎ足しは愚の骨頂。
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