「ミタライ？」

先輩は名前を言うと同時に方眉を吊り上げて笑った。

「御手洗です……」

「御手洗って誰なの？」

「知ってるって言ってませんでした？その人が私の隣人なんですけど……」

「ああ、そう。あいつ、御手洗って偽名使ってんのね。」

「………？！」

「あいつの名前は御手洗じゃないよ。御手洗って確か、葵のおばあちゃんの名前だったような気もするけど。」

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