番外編 代償結婚 例えその恋が偽りだとしても その1 手紙
第34話
拝啓 岡宮永輝様
お久しぶりです。
こうして貴方に面と向かって、お手紙とはいえお話しするのは、1年ぶりですねぇ?
お元気ですか? 元気にやっていますか?
私は、元気にやっています。
永輝さん。今日は、貴方にご報告したい事があったので、こうしてお手紙を書かせて頂きました。
本来なら、直接会ってご報告するべきなのですが、それだとお互い、気を遣ってしまうので手紙と伝える事にしました。
ですが、その前に、この度は、若草樹里さんとのご結婚おめでとうございます。
お二人の未来が、幸せであることを祈っています。
その為にも、永輝さん。若草樹里さんを泣かせるようなことしたらいけませんよ?
不倫なってもってのほかですよ!
勿論。それ以外のこともしたら駄目ですよ?
一度ならともかく二度目はないですよ?
永輝さん。
私、泉石渚と結婚することにしました。
そしたら、渚くんが、永輝さん。貴方には、過去の事は置いといて、結婚することは、一応伝えた方がいいんじゃあないの? 一応、元旦那さんなんだしって、渚くんが言うから、しょうがないから伝えます。
でも、私が、こうして、永輝さん。貴方に手紙を書くのは、今回が最初で最後です。
これからは、渚くんの為だけに生きていきたいから。
泉石 美緒。
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