裏切りの向こう側

第1話

『はぁぁぁぁ…ダメ』

『…聴こえない」

 息ができないくらい唇を奪われている最中、彼の右手が私の下着に触れる。

『はぁぁっぁ…んんお願いもう止めて』

 私は、彼の手を唇を奪われながらも、払い退けようと腕を伸ばす。

 だけど、すぐに彼に腕を掴まれ、また唇を塞がれる。

『…』

 彼=堂城君の激しい口づけに私の理性は完全に破壊された。

 その証拠に、私はいつの間にか自ら下着を脱ぎ捨ていた。

 そして、全てをさらけ出した状態で堂城に抱きついた。

『…私を壊して』

『…樹利亜』

 そのまま樹利亜と唇を重ねあったあと、堂城は彼女の体をベットに押し倒し、その唇にキスを落とした。

『樹利亜好きだ!』

※これは、樹利亜の夢の中の話です。

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