第71話




「初めまして、莉茉さん?」




ふわりと微笑んだ彼。




「……、初めまして。」




そんな彼をじっと見つめる。





絡まる視線。






……あっ…




似てる。



ーーーー目元が暁と一緒。






そう思ったら、単純で。



ゆるりと、緊張が和らぐ。




「よろしく、朔くん?」




微笑んだ私に、一瞬だけ驚いたような表情を浮かべた朔くんは、直ぐに満足そうに笑った。

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