第54話




「莉茉、俺の何が可笑しいんだ?」




「だって、どう見ても大きくて広い立派なお屋敷にしか思えないでしょう!?」




莉茉が指差す先にあるのは、俺の実家。





つまり、高崎組。








もう一度、実家を見た俺は首を傾げた。




「………普通じゃねぇか?」




確かに、他所の組より多少は大きいとは思う。





だが、この世界では、これぐらいが一般的だ。

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