第28話



「沢山、食べろよ?」




お前が喜ぶなら、癪だ実家に帰るのも悪くはない。





それで、笑ってくれるなら。



莉茉が笑顔になるなら、お袋の手料理くらい何度でも食べさせてやる。




「うん、すごく楽しみ。」




にっこりと莉茉が微笑む。






屈託なく。



心から嬉しそうに。

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