第15話



頑張らなくちゃ。




折角、暁やお母さん、お父さんにあの桜樺に通わせてもらえるんだから。



皆の期待に応えられるよう、努力を怠りたくはない。




俄然、参考書に向かい合う自分自身に気合いも入る。




「…………なぁ、莉茉。」



「うん?」




問題を解くことに集中していた私を、躊躇いがちな暁が呼ぶ。




「それが終わったら、ちょっと出掛けないか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る