第3話

「キャッ。」


「愛美!何で…」


冷静に、冷静に。


バッグから、徐にビニール手袋を出し、女の衣類をつまみ、ベランダから外に落とす。


「何するの?」


けばけばしいメイクをした女が悲鳴をあげるように言う。


「愛美、何もそこまでしなくても!」


女にビシッと人差し指を向け、「出ていけ!」


と言う。


それでもシーツにくるまって、動かないので、シーツごと玄関に引っ張って行き、ドアを開け、足で蹴って外に追い出す。


靴も忘れずに外にポイッ。


ドアを閉め、鍵をかける。



由利香はこう言ってたな。


女を追い出したら、裸のまま、男を正座させる。


で、見下ろしながら尋問する。

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