「で、彼氏さん、泊まるの？」

「どっかビジネスホテルに泊まるんじゃないかな？

それか、友達のところとか。

うちの寮って、男性入室禁止だから。」

「そうなんだ。」

アタシの番になったから、マイクをもらい、舞台で歌う。

早苗は次の曲を選ぶのに夢中。

木梨さんは、時々、マラカスを鳴らしながら、合いの手を入れてくれる。

黒石さんはタンバリンを叩いてる。

「そろそろ帰るわ。」

木梨さんは朝出で、明日は６時からの勤務だからと、帰っていった。

アタシと早苗は、黒石さんに寮近くまで送ってもらった。

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