「美咲っち、連休に彼がくるそうですよ？」

「え？どんな人？」

「私、写真見たことあるけど…うーん、優しそうな人かな？」

「早苗、それって、他に褒めるところがない人に対する言葉だから。」

「えへっ。」

「見た目はブサイクですよ。性格も、うーん…。

でも、友達は多いかな？」

「美咲っち、彼なのに、評価低くない？」

「でもね、褒めるところが見つからない。」

「片岡チャン、ひどくない？」

「えへっ。」

「写真ないの？片岡」

川口さんが言う。

「あ、確かスマホに。」

「見せて見せて！」

川口さんと木梨さんがスマホを覗きこむ。

「うん。優しそうな人かな？」

「そうだな、木梨。」

「二人とも、それって、他に褒めるところが見つからない人に対する言葉だから。」

と、早苗。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい