第48話

「どこ?」


「こっち」


黒石さんの服の袖を引っ張る。


「やっと来たか!

さあ、カラオケ行くぞ。」


「ええーっ?」





アタシたちは、黒石さんの車に乗ってカラオケへ。


川口さんはもう眠そうだったから、途中、川口さんのアパートで下ろす。




「俺は、生!」


「私もっ。」


「俺は、コーラ。」


「アタシ、ウーロン茶」


「ダメダメ片岡チャン。飲もうよ。」


「いやいや、もう、ヤバいから。」


「ヤバくなったらクロが面倒みるから、な?」


「え、俺?まぁ、いいよ。俺は、飲まないから。」


「リバースしたらいけないんで、今はウーロン茶で。」


「じゃ、クロんちでは飲んでよ?」


「え?次、うちに来るの?」


「ダメなの?」


「はぁ……いいよ。」





アタシは、たくさん飲んでしまって、トイレが近くなって、頻繁にトイレに行ってた。


何回目かの時、黒石さんが


「大丈夫?戻したりしてない?」


様子を見に来てくれた。


「うん。ちょっとトイレが近いだけ。」

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