第37話

そのあと、チーフ宅へなだれ込む。

気が多い早苗はチーフと木梨さんが気になるらしく、今はチーフの奥さんに会うからと、なぜか緊張気味。


奥さんに挨拶する。奥さんはチーフより10才年上だそうだ。

派手ではなく、華奢で控えめな感じの人。


早苗は仲良くなりたいのか?チーフの奥さんと、話し込んでいる。


アタシはさっきから眠くて眠くて…。


「片岡、眠そうだな。タクシー呼ぼうか?」

とチーフ。


「はい、お願いします。早苗はどうする?」

まだ奥さんと話したそうなので訊いてみる。


「私も一緒に帰ります」


「じゃ、タクシー呼ぶよ?」


アタシたち3人はチーフたちに見送られ、タクシーに乗る。

乗る前、チーフが1000円札をアタシに握らせてくれた。



寮に戻ると、早苗はすぐに部屋に入っていった。

友達に電話する約束をしていたらしい。


真澄はアタシの部屋に泊まることになってたから、アタシのとこへ。


順番にシャワーを浴び、明日も仕事だからとすぐに寝た。

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