第5話

「とりあえず、今日は顔合わせづらいだろうから、俺と帰ろう。」


「……うん。」


知己くんは、アタシの教室までついてきてくれた。


教室に入ると、アタシの席に優心が座ってた。


「誰?」


アタシの後ろの知己くんを見る。


「浮気現場見せた直後に、よく顔出せますね。」


「はぁ?関係ないだろ、お前には。お前誰だよ?」


そんなやりとりをしてる二人を無視し、アタシはカバンを持ち、教室を出た。


「紗香先輩!」


知己くんが追いかけてきた。

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