第66話
「今日、仕事が終わったら行くよ。ご飯は家で食べるからいいよ。」
「わかりました。」
少し淋しそうな顔をする君。
でも、この前みたいに『今日もご飯食べてくるの?家族三人揃ってご飯食べるのが、子供の情操教育にいいのよ!』と、妻に子供のことを持ち出されたら…。
だから、ほんの少しの時間でも、君と過ごす時間は毎日確保したい。
「私、鍵を閉めますので、あっ…」
君の唇を塞ぐ。
嘘をついた罰だ。
自分はたくさん嘘をついているのに、君の嘘は許せないなんて。
なんで、坂本と動物園に行ったことを隠すの?
俺に悪いと思ったから?それとも、後ろめたいことでもあった?
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