START-DASH 1年6組
迷M _りみ
プロローグ
ここは、静岡市のどこかにある、
ある意味カオスなクラスである。
ここでは、32人の生徒たちがそれぞれの個性を光らせ、賑やかな日常が繰り広げられている。
4月のとある日。
授業終了のチャイムが鳴り響くと休み時間になり、教室の静けさは一瞬で破られ笑い声やおしゃべりが飛び交う。教室の後ろの席では、学級委員長の
「師匠の次の一手はこうだと思うんだよな」
そう熱く語る彼を、幼馴染の
師匠というのは、高校生にして将棋の天才である
「次の休み時間に、みんなを笑かそうぜ」
大が言った。
「僕たちは大爆笑を誘うネタを用意してるんだから!」
双子の兄の快琉が言えば、晴琉は
「兄ちゃん、オレも何かやりたい!」
そう目を輝かせる。
うるさくも、楽しい雰囲気が周りを包み込む。
これぞ快琉と晴琉、略して「快晴兄弟」といったところだ。
その一方で、内心では葛藤している生徒もいる。
また、
教卓の周りでは他の男子と女子がたむろして、話をしている。
授業が始まると、24歳の担任の理科担当教師・
1年6組の担任、井沢快晴は快琉と晴琉の兄でもある。
井沢と同じく24歳の副担任の女性・
彼らの毎日は、さまざまな感情で彩られ、時には衝突し、時には優しく寄り添い合っている。
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