母心
第14話
ジャスミンは、ベンジャミンがカスミに無駄に優しいことが気がかりだった。だが、カスミは可愛く、優しかった。
そして10年後。カスミは綺麗になっていた。
「あなた、もうそろそろ」とジャスミンは舞踏会を示したが、ベンジャミンは頑なに首を縦に振らなかった。それもそうだ。カスミとミルは両思いだったと知っていたからだ。
カスミはミルに対して素っ気なくしてるように見えるが、実は好きだった。どういう素振りをしたらいいか分からなくて、仕方なく、カスミは父に相談すると、ミルを執事に、と言われた。
「執事!」カスミは目をキラキラさせて、父親を喜ばせた。実は父親作の小説を読んで育ったのだ。ジャスミンはそれを知らなかった。
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