りょーちゃんへの想い

第3話

「なんで、あなただけ特別なのよ!」

完全なる勘違いだ。りょーちゃんはただ単なる幼なじみだ。そう思った時、不安がよぎった。私は今ひとりだ。りょーちゃんは?この子とグルではないか?

そして自分の気持ちに気づいた。その時、

「何してんだよっ」とりょーちゃんの声がした。


「お前、またかよ」とも。どうやら、常習犯らしい。その子は去るように逃げていった。「ミキ、ごめんな、立てる?」の声で私はりょーちゃんにしがみついた。泣く私の背中をポンポンと、りょーちゃんは優しくなでてくれた。


落ち着いた頃、「警察にはいいのか?」と尋ねるりょーちゃんに、「ああ、そうだね。でも……顔、見てないし」と仕方なく断った。りょーちゃんは心配そうに見ていた。「ミキは子供の頃から優しいからな」と頭をポンポンしてくれた。私は吸い込まれるように、りょーちゃんとキスをした。

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